ノーベル文学賞@受賞者リスト / 1921年 - 1940年 /

ルイジ・ピランデロ


ルイジ・ピランデルロ(Luigi Pirandello、 1867年6月28日 - 1936年12月10日)は20世紀のイタリアの劇作家、小説家、詩人。1934年のノーベル文学賞受賞者である。ピランデッロとも表記される。

ピランデルロはシチリア島アグリジェント郊外の小村カオス(Caos)で生まれた。父ステファノ(Stefano)は硫黄産業に従事する裕福な家系の出身。母カテリナ・リッチ・グラミット(Caterina Ricci Gramitto)もまた裕福で、アグリジェントのブルジョワ階級の家系の子孫であった。

自宅で初等教育を受け、1880年に移住したパレルモの高等学校に通った後、1885年、ローマ大学に入学。ところが教師との衝突により、ドイツのボン大学へ転校する。ここでは言語学を専攻し、哲学の学位を得る。イタリアに戻ったピランデルロは文学で生活していこうと考える。

1894年、父親の紹介により、彼の商売仲間の娘、アントニエッタ・ポルトラーノ(Antonietta Portulano)と結婚。妻は修道院で教育を受けたおとなしい娘であったが、ピランデルロとは全く面識がなかった。ローマに移住し、二人の息子と一人の娘をもうけた。

1904年、硫黄鉱山が洪水に見舞われ父親が破産する。結婚持参金の多くを投資していたアントニエッタも精神錯乱を起こす。ピランデルロはローマの女子高等学校で文学教師として働いたが、家庭ではしばしば理不尽な狂気の発作を起こす妻に対して、常にもう一人の自分を用意しておかなくてはならなかった(妻は精神病院に入院し、1959年に他界)。

1914年、第一次世界大戦勃発。ピランデルロの二人の息子も戦場へ行ったが、長男はオーストリア軍の捕虜となり、次男は戦線で疫病にかかった。一人娘は自殺未遂事件を起こす。終戦後、息子たちは無事帰還する。

1915年、母が死去。終戦後、演劇に興味を持ったピランデルロは戯曲を発表。評判が良く有名になっていく。1921年、代表作『作者を探す六人の登場人物』発表。

1925年、長男がローマに芸術座を設立。ピランデルロはこの指導者となる。ローマを近代劇の中心部にしようと運動を起こす。ヨーロッパ、アメリカ、南米などにも巡業をするが、商業的には失敗し、芸術座は1929年に解散した。

1934年、ノーベル文学賞受賞。

1936年12月19日、ローマで死去。享年69。

『万力』(La Morsa、 1910年)
『シチリアのレモンの木』(Lumie di Sicila、 1910年)
『医師の義務』(Il Dovere del medico、 1913年)
『他人の理由』(Se non cosi、 1915年)
『考えろ、ジャコミーノ!』(Pensaci、 Giacomino!、 1916年)
『リオラ』(Liolà、 1916年)
『御意にまかす』(Così è (se vi pave)、 1917年)
『シナの帽子』(Il beretto a sonagli、 1917年)
『瓶』(La Giara、 1917年)
『名誉の悦び』(Il Piacere dell'onestà、 1917年)
『だがそれはたいしたことじゃない』(Ma non e una cosa seria、 1918年)
『団体競技』(Il Giocco delle parti、 1918年)
『接ぎ木』(L'innesto、 1919年)
『免状所有者』(La patente、 1919年)
『人間と野獣と美徳と』(L'uomo、 La bestia e la virtu、 1919年)
『すべて前よりよし』(Tutto per bene、 1920年)
『前と同じで、前よりよし』(Come prima、 meglio di prima、 1920年)
『チェチェ』(Cecè、 1920年)
『二人のモルリ夫人』(La Signora Morli、 una e due、 1920年)
『作者を探す六人の登場人物』(Sei Personaggi in cerca d'autore、 1921年)
『ヘンリイ四世』(Enrico IV、 1922年)
『門の中』(All'uscita、 1922年)
『馬鹿』(L'imbecille、 1922年)
『裸に着物を着せる』(Vestire gli inudi、 1922年)
『口もとの花』(L'uomo dal Fiore in Bocca、 1923年)
『私が与えた人生』(La Vita che ti diedi、 1923年)
『もう一人の息子』(L'altro figlio、 1923年)
『各人各説』(Ciascuno a suo modo、 1924年)
『船主への捧げもの』(Sagra del Signore della nave、 1925年)
『ダイアナとトゥーダ』(Diana e la Tuda、 1927年)
『女性の友』(L'amica delle mogli、 1927年)
『ベルラヴィータ』(Bellavita、 1927年)
『新しい植民地』(La Naova colonia、 1928年)
『いちかばちか』(O di uno o di nessuno、 1929年)
『癩』(Lazzaro、 1929年)
『未知の女』(Come tu mi vuoi、 1930年)
『本日は即興劇を』(Questa sera si recita a soggetto、 1930年)
『発見』(Trovarsi、 1932年)
『人がだれかであるとき』(Quando si è qualcuno、 1933年)
『とりかえられた子供の物語』(La favola del figlio cambiato、 1934年)
『なんだか分からぬ』(Non si sa come、 1933年)
『多分夢かもしれない』(Sogno (ma forse no)、 1936年)
『山の巨人たち』(I Giganti della montagna、 1937年) (未完の絶筆)
『生きていたパスカル』(又は『故マッティーア・パスカル』(Il fu Mattia Pascal、 1904年)
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